タイト海外通信「Milano Salone 2024」
4月16日~21日に開催された今年で62回目のミラノサローネ2024(正式名称:Salone del Mobile. Milano)を視察した。
6日間で36万1417人が来場し、出展者も35ヶ国から1950社にものぼる文字通り世界最大級のデザイン家具の祭典である。
今回は16日~19日の4日間訪問したが、会場内は非常に混雑し、中央の通路はまるで日本の通勤ラッシュの様な様相でした。
会場のメインゲート付近
入場ゲートには長蛇の列
会場内には16ものホールがあり、ゆっくり見て回るには4日間あっても足りない程である。
ですので、今回も弊社主要取引先であるイタリア・アルピ社(ALPI S.p.A)の突板が使用されている製品・ブースを中心に見て回った。
Arper社 : 18.04 ALPI Xilo Striped Black
テーブル天板に使用
Sancal社 : 18.73 ALPI Sottsass Grey
ローテーブルに使用
Quadrifoglio社 : 10.69 ALPI Breeze Oak(*弊社標準在庫品)
キャビネット扉の表面材として使用
Quadrifoglio社 : 10.69 ALPI Breeze Oak(*弊社標準在庫品)
天板の両端部分に使用
Soher社 : 12.19 ALPI Wavy American Walnut(*弊社標準在庫品)
キャビネットの内側に使用
Stilles社 : 18.93 ALPI Raggiosole
使い方の良い参考になった
Mariner SA社 : 12.42 ALPI Makassar I(*弊社標準在庫品)
キャビネットの表面材として使用
ハイグロスで高級感がある
Living Divani社 : 18.52 ALPI Xilo 2-Flamed Grey
棚の天板や仕切り材に使用
Laurameroni社 : 10.45 ALPI Honduras(*弊社標準在庫品)
壁全面及び前のキャビネットにも使用
Laurameroni社 : 10.45 ALPI Honduras(*弊社標準在庫品)
こちらは浮造りしたものをランダムに貼り付けており模様の様に見える
Laurameroni社 : 12.96 ALPI Planked Oak(*弊社標準在庫品)
壁面全般に使用
Laurameroni社 : 18.55 ALPI Ikat 2
テーブル天板に使用
どこか和の趣が!?
Porro社 : 12.42 ALPI Makassar I(*弊社標準在庫品)
壁面全般に使用
Porada社 : 10.12 ALPI Xilo Walnut Striped(*弊社標準在庫品)
こちらも壁面に使用
Meson's Cucine社 : 10.95 ALPI Planked Walnut(*弊社標準在庫品)
10.95をリブ加工して表面材として使用
扉の裏面はそのまま
棚の背面にも使用
Dienne Salotti社 : 10.06 ALPI California Burl(*弊社標準在庫品)
サイドテーブルに使用
Dienne Salotti社 : 18.73 ALPI Sottsass Grey
Dienne Salotti社 : 18.47 ALPI Maritime Pine
出展社不明ですが、ソファのセンターテーブルに10.41を使用
また、展示会場以外の「Fuori Salone」でも多くのALPI突板が使われていた。
B&B Italia社 : 12.23 ALPI Indian Rosewood
B&B Italia社 : 12.23 ALPI Indian Rosewood
キャビネットの表面材で使用
Falper社 : 18.06 ALPI Xilo Striped XL Sand
Falper社 : 18.06 ALPI Xilo Striped XL Sand
棚の内側全般に使用
Elle Decor Italiaの"Material Home"において壁面に10.07が使用されていた
また、Samsung "Newfound Equilibrium"でPatricia Urquiolaデザインの18.60と18.61が使用されていた。
Samsung社 : 18.60 ALPI Grada Rose
Samsung社 : 18.61 ALPI Grada Grigio
展示会場並びにFuori Saloneにおいて数多くのALPI突板を使用した製品を見ることが出来た。
もちろん、ALPI社自体のブースでも多様なデザインの突板が展示されていた。
斜めに貼り付けると見え方も変わる
壁面にRをつけて展示
また、ALPI製品以外でもデザイン、カラー、素材の組合せや展示方法など非常に参考になるものが多かった。
ほんとうの林の中にいるような雰囲気を感じられる展示
大木を受付け台に利用したブース
どのように曲げたのか気になる
イノバスカラーMDF(テラ)を使用したおしゃれな装飾
アルピ社のデザイン性ある突板を使用したら面白いのでは!?
弊社メタル化粧板(A210/BRK Saza Nami)を使用したら出来るのでは!?
今回よく見かけたのは複合的な素材の組み合わせ
メタル化粧板と突板を組み合わせても面白い
木とガラス
ソリッドカラー・石目・木目のコラボレーション
また、以前よりトレンドとしては表面に凹凸のあるものが多かったが、今回はそれがより鮮明になった。(特にキャビネットと洗面台においてはリブ加工などが大幅に増えていた)
天板の表面ではなく木口面や脚に凹凸を付けたデザイン
さすがにこちらは本杢ではないが、浴槽も木目調に!!
木目のカラーに関しては、ウォールナットなどの濃い目のブラウン系とオークなどのナチュラル系が多かったように感じた。
以前のようなグレー系は少し減ってきたかと思う。
昨年のInterzumで見た素材のトレンドとリンクするものが多く、その完成品が見れて非常に有意義な展示会であった。
来年は4月8日~13日に開催される。
報告者 : R.F
2024/04/25