タイト海外通信「Milano Salone 2018」
4月17日~22日に開催されたミラノサローネ2018(正式名称:Salone del Mobile Milano)を視察した。
6日間で188カ国から43万人が来場し、出展社も33カ国から1841社にものぼる文字通り世界最大級の家具見本市である。
今回は18日~21日の4日間訪問したが、会場内は非常に混雑し、中央の通路はまるで日本の通勤ラッシュのような様相でした。
会場内には20ものホールがあり、ゆっくり見て回るには4日間あっても足りない程であった。
メインエントランス付近
開場前でこの混雑である
今回は弊社主要取引先である、イタリア・アルピ社(ALPI S.P.A)の材料であるアルピリニューム(天然木工芸突板)が使用されている製品を中心に見て回った。
T-1023 インディアンローズウッド柾を使用
表面塗装はハイグロスで高級感がある
(この柄の突板は日本にも在庫があります)
BF社のT-1823 プランケットグレー?使用のテーブル
同じくBF社で使用しているT-1822 プランケットサンド柄
CA社で大々的に使用しているT-1818 ターシエ1グレー
表面はハイグロス塗装
同じくCA社でT-1401 デイアンドナイトツイルを使用したキャビネット
全面ではなく、他の突板と合わせて利用すると柄のうるささが消える
こちらもCA社で使用のT1403 フレーム
表面ハイグロスで、突板ではなく実際の製品として見るとまた趣が変わります。
こちらもCA社のエボニー柄(象嵌)のテーブル
DT社で使用のT-1402 スモーキーヴェルべット
MR社で使用のT-1801 ストライプドホワイト柾
(日本国内に突板在庫あります)
こちらもMR社でT-1871 ソットサスデザイン柄
OF社のT-1095 プランケットウォールナット板柾を使用したテーブル
RO社はT-1831 ピラルクをヘッドボード部に使用
分かりづらいのでアップするとこのような感じ
RE社で使用のT-1003 エラブルフリゼ
T-1307 エボニーアイボリー柾使用のローテーブル
T-1401 デイアンドナイトツイル使用のキャビネット
T-1402 スモーキーヴェルベット使用
T-1818 ターシエ1グレーを部分的に使用したキャビネット
TD社で使用のT-1019 プランケットウォールナット板柾
日本国内に突板在庫のある柄です
ベッド収納時
より木目が目立つが、工芸突板なので色柄も安定します
ZA社で使用のT-1042 アマーラエボニー柾
この柄を使用している製品はいまだに多い
その他、古木(もしくは古木風素材)を使用した製品も多く見受けられた。
弊社でも扱いのあるクラックベニヤを使用
木口部のみ凹凸をつけても面白い
こちらもクラックの入ったベニヤ
エンドグレインを利用したローテーブル
カットした丸太(樹皮付き)をデザインとして利用
エンドグレインをデザイン的に貼り合わせたキャビネット
弊社で取り扱いのある「プレイゲボード」を使用すればこの様な深いエンボスの見せ方も可能
2年前に比べて古木を使用した製品が増えているので、トレンドはまだまだ続くと思われる。
また、形や材料は様々だが、デザインとして凹凸を取り入れたある製品が増えているように感じた
弊社で扱いのある成型合板「Grada」を使用すれば製作可能であろう製品も多く展示されていた
その他、個別に気になった製品もあった。
イノバスカラーMDFのベリーを使用したディスプレイ用什器
タイトウッドテープを使用すれば製作出来そう???
テーブルトップはメラミンなどの材料だが、木口や芯にのみ木質材を使用しているケースも多く見受けられた。
今回はアルピリニューム(天然木工芸突板)を使用した製品が予想以上に多く、非常に参考になる展示会であった。
お祭りムードも多いが、トレンドを知る上では欠かせない展示会である。
2019年のミラノサローネは4月9日~14日に開催される。
報告者:R.F
2018/05/07