タイト海外通信「Milano Salone 2016」
4月12日~17日に開催されたミラノサローネ2016、今回初めて視察を行いました。
毎年30万人以上が来場する世界最大級の家具見本市であり、世界のデザイナー達が注目するデザインの祭典でもある。
初日である12日から3日間訪問したが、会場内は来場者が非常に多く、中央の通路は通勤ラッシュの様なありさまであった。
会場内には24ものホールがあり、ゆっくり見て廻るには3日間でも足りない程である。
今回はターゲットを絞り、当社で扱いのある(扱い出来そうな)材料を中心に見て回った。
会場入口付近
ゲートには入場の順番待ちの列が
壁面装飾
突板の使われ方も面白い
木目の組み合わせでデザイン性を表現
ライティングによって家具の引き立ち方も変わる
木目とメタルを組み合わせた見せ方も多くなっている
裁断時に切り込みを入れたのか?斬新なデザイン
座部がコルクになっていて柔らかく座り心地が良さそう!?
弊社取扱いのinnovus colour MDF
今回は什器として利用されていた
棚板にカラーMDF(グレー)を利用すればこんな感じに!
木目にシルクスクリーン?でデザインを入れるのも面白い
突板単板を重ねて作り上げた椅子
弊社のウッドテープでも同様のものが出来そうそうである
こちらも同じく突板単板から作りあげたもの
凸凹をつけた天板
どの様に作ったのか興味深い・・・
写真だと見えづらいが細かく寄木調になっている
コルクのようなキッチン台
突板を利用したシェード
新素材のコーナーに展示されていた材料
天然木とアクリル樹脂の組み合わせ
上の材料(木とアクリル樹脂)を組み合わせたらこのような感じに
WOOD + αでかなり見え方が変わる
まるで木のような陶器
上の陶器を使用した洗面台?
Interzumで見つけたOrganoid社の草・花・実などをプレスして固めた化粧板
新しい材料として紹介されていた
アルピ社のRadiantを利用すれば同じように半透明に出来る!
アルコンパクトを使用した洗面台
同様の製品は弊社でも取扱いが可能です
曲線を描いた洗面台
天然木工芸突板を使用?
同色の木材だが、形状を変えてデザイン性をUp
色々な材料の組み合わせが増えている
こちらも木目+
デザイン的には面白い
和のテイストを加えたデザイン
内側にのみ木目柄を使用
さりげない高級感が漂います
こんな感じでかなりオシャレに!
ウェーブソール的なエフェクトを加えて
アルピ社の材料で同じような柄があったような・・・?
これもアルピ社の柄に似ている
クラシック調な家具にはまだまだ黒檀(特にハイグロス)が多い
ビリヤード台にもハイグロス
また、成型合板を使用した椅子などは、弊社取扱いのUPM Grada成型用合板を使用すれば出来そうな形状が多かった。
成型合板でこのような棚を作ったら面白い
今回、圧倒的に目を引いたのはやはり古木・朽木調の家具が多かったことである。
この流れは当分続くものと思われる。
キッチンでも古木柄の利用は多かった
テレビラックも!
洗面台も!
バスタブまで・・・・
さすがにこちらはメラミン化粧板でしたが
ヴィンテージ感が出ていてオシャレな洗面台に!
故意にクラックを入れたデザインも多く見られた
木で作った自転車
乗れば乗るほど味が出そう
色目的にはグレー系よりも、ダークブラウン系が多く見られた。
トイレやバス、洗面台にはまだグレー系が多いが
高級家具にはエボニー(黒檀)やバール系のハイグロスがまだまだ人気である
前述したが、古木調やWOOD+αの素材を使用した家具がかなり目を引いた展示会であった。
材料を扱う者として、トレンドを知る上ではかなり有意義な展示会であった。
2017年のミラノサローネは4月4日~9日の開催となります。
報告者 : R.F
2016/04/21